直江津さんぽ
直江津
さんぽ文学の中の直江津散歩 6 能 謡曲『竹雪』の直江津 真行寺
謡曲「竹雪(たけのゆき)」をご存知でしょうか。
謡曲とは、能の詞章であり、それを謡うこととあります。
直江津にある眞行寺(真行寺)には、世阿弥の作品「竹雪(たけのゆき)の伝説が残ります。
謡曲「竹雪」(たけのゆき)伝説の地 真行寺
この真行寺の土地に伝わる伝説として、謡曲「竹雪」(たけのゆき)があります。
下の画像は、昭和43年、当市の宝生流の大家、荻野惣次郎さんの斡旋により、宝生流 宗家、宝生九郎氏の筆になる石碑であります。

この「竹雪」は、室町時代の世阿弥の作品であります。
曲柄としては、「四番目物」といわれるもので、離別した家族などをたずねる狂乱物や、敵討ちなどの曲柄だそうです。宝生流と喜多流がこの曲で能を舞われるそうです。
高橋春夫さんのホームページ「謡蹟めぐり 謡曲初心者の方のためのガイド」に詳しく紹介されています。
http://www.harusan1925.net/0319.html
中戸賢裕(なかと けんゆう)住職「おぼうさんのブログ」より
謡曲「竹雪(たけのゆき)」のあらすじを抜粋させていただきました。
越後国の住人直井左衛門は、妻と離別して近くの長松に住まわせ、二人の子の姉を母の方に、弟の月若を自分の方に置きました。
新たに妻を迎えた直井は、宿願のため参籠する間、月若のことを後妻に頼んで出掛けました。
その留守中、継母に虐げられた月若は家を出ようと思い、暇乞いに実母を訪ねます。そこへ継母から迎えが来て仕方なく月若は家に帰ります。
継母は実母へ告げ口に行ったのであろうと腹を立て、月若のこそでを剥取り、薄着の月若に降り積もった竹の雪を払わせます。
月若は厳しい寒さの中、家に入ることもかなわず、遂に凍死してしまいます。
その知らせを受けた実母と姉が、涙ながらに雪の中から月若を捜し出し、悲しみにくれていると、直井が帰宅して事の次第を知り、後妻の無情を共に嘆きます。
すると「竹故消ゆるみどり子を、又二度返すなり」と竹林の七賢の声がして、不思議にも月若は生き返ります。
親子は喜びあい、この家を改めて仏法流布の寺にしました。(「宝生の能」平成9年12月号より)
悲しくも奇跡が起こるお話です。
直江津の眞行寺に、そんな伝説が残っていることは、地元の方もあまり知りません。
是非訪れてみてはいかがでしょうか。